無添加でつくる紅干し柿
初冬の風物詩とも言える干し柿をつるした景色。山形県上山(かみのやま)市の須田青果園では、柿の栽培から加工まで一貫して行っております。昔から変わらない製法を取り入れ手間ひまかけて作った、最高品質の干し柿を是非お試しください。
長年愛される上山の干し柿
古くから人々に愛され、お歳暮にも選ばれてきた干し柿。山形県上山(かみのやま)市では乾いた空気と盆地特有の昼夜の寒暖差があり、昔から柿の育成がさかんに行われてきました。 代々続く農家である「須田青果園」では、干し柿の育成を飽くことなく追求してきました。
須田青果園では干し柿作りに上山名産の「紅柿」を使用しています。干し柿には通常、渋柿を使いますが、紅柿は特に渋が強い柿。干し柿にするのにとてもいい品種の柿です。柿の栽培には気温が密接に関係していて、上山は干し柿を作るのにとても適した気候です。
上山名産の「紅柿」の歴史
今から300年ほど前、宮川が大洪水にあい、三関根村が被害を受けました。上関根の庄屋・川口久右ェ門さんは浸水した跡地から、小さな柿の双葉が出ているのを見つけました。試しにこれを大切に育てると赤い渋柿がたくさんなったので上山の出湯に浸すと、甘柿に変わったそうです。川口さんが村の人に柿の木を分け、関根郷(現在の三上、相生、関根)は紅柿の産地となりました。※その他諸説あります
江戸時代の天保年間「名産、名所番付け」には地名をつけた「関根柿」という名前で既に登場しています。当時は上山の 温泉にいれて渋みを抜いていたそうです。その後、大正時代 より干し柿の生産が始まりました。 干し柿を販売するときに、干した縄と柿を一緒に束ねて売っ ていましたが当時はこれが大変珍しく、 「人を束ねる」「金をかき集める」といった縁起物として好まれ、暮れの贈答品(お歳暮)として買われました。
「紅柿」を日本一の柿に
柿の出荷数でいうと、山形県上山特産の紅柿は148t。1位の平核無柿が1803tですからその差は10倍以上あります(平成25年産特産果樹生産動態等調査 )。
須田青果園では山形県上山特産の紅柿をもっとメジャーなものにしたいと努力をしてきました。八代目から全国に当時はまだ珍しかった有機農法を取り入れ、九代目がそれを発展させました。須田青果園の紅干し柿は殺菌に硫黄を使わない無添加製法を取り入れています。高級な贈答品でも添加物が使用されることが多い昨今、無添加で加工しているのは全国でも大変珍しいものになります。
やさしく自然な甘さの紅干し柿
須田青果園の丹精こめて作った干し柿は、自然な甘さが特徴です。一度召し上がっていただければその違いに気づくと思います。農薬を極力使わずに無添加で仕上げているので、どなたでも安心して召し上がれます。ご家庭用に、大切な方への贈り物に、須田青果園の紅干し柿をぜひお求め下さい。
上山ラプソディによる取材記事